情シス

プリンターで印刷できないと言われたら

2026年9月14日に内容を確認

社員からはこう聞かれます

  • 印刷ボタンを押したのに、プリンターから何も出てきません
  • 複合機に「用紙づまり」って出てるんですが、どこを開ければいいですか?
  • 新しくもらったノートパソコンから、会社のプリンターが選べません

ひと言でいうと

プリンター本体の画面にエラーが出ていないかと、印刷先に正しいプリンターを選んでいるかを確かめてください。他の人も印刷できないなら本体かネットワークの問題なので、こちらで確認して業者に連絡します。

印刷できない原因は、紙やトナーなどの本体、パソコン側の設定、ネットワークのどれかにあります。社員は会議の資料など急ぎの印刷を抱えていることが多く、とにかく早く出したいと思っています。他の人は印刷できているかを最初に聞くと、原因を早く絞り込めます。

印刷できないときの原因の切り分け
他の人も同じプリンターで印刷できないか
  • はい
    本体かネットワークの問題。情シスに連絡する
  • いいえ
    印刷の画面で正しいプリンターが選ばれているか
    • はい
      印刷待ちの一覧から止まった文書を削除してやり直す
    • いいえ
      正しいプリンターを選び直してもらう

答えるときに押さえること

1他の人は印刷できているかを最初に聞きます

同じプリンターで他の人が印刷できていれば、原因はその社員のパソコン側にあります。誰も印刷できないなら、プリンター本体かネットワーク側です。この質問ひとつで、調べる場所が半分に絞れます。

あわせて、プリンター本体の操作パネルに何が表示されているかを聞きます。用紙切れ、トナー切れ、用紙づまり、カバーが開いている、といった表示なら、本体の画面の案内に沿って対処できます。

用紙づまりは、開ける場所を図で示してくれる機種もあります。無理に引っ張ると紙が破れて奥に残り、かえって直りにくくなります。ゆっくり引き抜くよう伝えます。

2パソコン側は、印刷先と印刷待ちの一覧を見てもらいます

印刷の画面で、使いたいプリンターが選ばれているかを確かめてもらいます。以前使っていた別のフロアのプリンターや、PDFに保存する設定が選ばれたままのことがあります。別のプリンターに送ってしまった文書は、違う場所で紙のまま出ているかもしれません。社外秘の資料なら、社員に回収しに行ってもらいます。

選べているのに出てこない場合は、印刷待ちの一覧に止まったままの文書がないかを見ます。Windows は「設定」の「Bluetooth とデバイス」にある「プリンターとスキャナー」から開けます。Mac は「システム設定」の「プリンタとスキャナ」からです。エラーで止まった文書を削除してから、もう一度印刷してもらいます。

特定のファイルだけ印刷できない場合は、ファイルの側に原因があることもあります。別のファイルが印刷できるかを試してもらい、そのファイルだけ出ないなら、PDFに保存してから印刷する方法を案内します。

それでも出なければ、パソコンを再起動します。Wi-Fiにつなぎ直しただけで直ることもあります。社員証をかざすか暗証番号を入れてから印刷が始まる複合機では、その操作を忘れているだけのこともあります。

3プリンターが一覧にない場合は、ネットワークとドライバーを疑います

プリンターが一覧に出てこない場合は、社員のパソコンが社内のネットワークにつながっていない可能性があります。来客用のWi-Fiや、スマホのテザリングにつないでいると、社内のプリンターは見えません。

初めて使うプリンターなら、ドライバー(プリンターを動かすためのソフト)の追加が必要な場合があります。管理者の権限がないと入れられない会社では、社員に探させず、担当者か管理者が設定します。メーカーの公式サイト以外から入手したドライバーは使いません。

Mac では、プリンターを追加するときに「AirPrint」と表示されることがあります。メーカーのドライバーがなくても印刷できますが、使えない機能が出る場合もあります。会社でどちらを使うかを決めておきます。

在宅勤務のパソコンから会社のプリンターに直接印刷できるかは、会社の仕組み次第です。できない構成もあるので、社内のルールを先に確かめてから答えます。

4本体の故障や設定の変更は、保守業者か管理者に回します

誰も印刷できない状態で、本体にエラー番号が出ている、電源が入らない、異音がする場合は、保守業者に連絡します。複合機はリース契約に保守が含まれている場合があり、連絡先は本体に貼られたシールや契約書でわかります。エラー番号と機械番号を控えてから電話すると、やりとりが短く済みます。

プリンターのネットワーク設定や、スキャンした文書の送り先の設定は、管理画面から行う作業です。IPA の「中小企業の情報セキュリティ対策ガイドライン」は、複合機の設定の誤りに注意を促しています。ネットワークにつながった複合機の設定を間違えて、無関係な人に情報を覗き見られるトラブルが増えているためです。設定の変更は、管理者か業者に任せます。

自社の規程で確認すること

会社によって答えが変わる部分です。社員に答える前に確かめてください。

  • 複合機の保守業者の連絡先と、機械番号を控えている場所
  • プリンターのドライバーを社員が自分で追加してよいか
  • 在宅勤務のパソコンから会社のプリンターに印刷できるか
  • トナーや用紙の保管場所と、発注する担当者
  • フロアごとのプリンターの名前

社内FAQに貼れる回答文例

【】の部分を自社の内容に書き換えて使えます。

回答文

Q. 印刷できないときは、どうすればいいですか?

A. 次の順番で確かめてください。

1. プリンター本体の画面に、用紙切れ・トナー切れ・用紙づまりなどの表示が出ていないか

2. 印刷の画面で、【フロアごとのプリンター名】が選ばれているか

3. パソコンが【社員用Wi-Fi名】につながっているか

それでも印刷できない場合は、パソコンを再起動してからもう一度試してください。

他の人も印刷できない場合や、本体にエラー番号が出ている場合は、【情シス窓口の連絡先】に連絡してください。

トナーや用紙の予備は【保管場所】にあります。

続けて聞かれやすいこと

答えるときに間違えやすいこと

  • 他の人が印刷できているかを聞かずに、プリンター本体を調べ始めてしまう
  • 詰まった紙を力任せに引き抜くよう案内し、破れた紙片が奥に残る
  • メーカーの公式サイト以外から入手したドライバーを入れるよう社員に勧める
  • 来客用のWi-Fiにつないでいるパソコンで、社内のプリンターが見えない原因を探し続ける

出典

2026年9月14日時点で内容を確認しています。