経理

経費精算の締め日を聞かれたら

2026年9月14日に内容を確認

社員からはこう聞かれます

  • 経費精算って、いつまでに出せばいいですか?
  • 先月の領収書をまだ出していないんですが、今からでも間に合いますか?
  • 締め日を過ぎたら、立て替えたお金は戻ってこないんですか?

ひと言でいうと

締め日は社内の経費精算規程で決まっているので、その日付をそのまま伝えます。過ぎてしまった分も、捨てずにすぐ出してもらうよう返します。

社員が知りたいのは、今月の申請がいつまでかという日付です。締め日を過ぎた分がどうなるのか、立て替えたお金が戻らないのではないかという心配も、たいてい一緒に聞かれます。

経費精算の締め日と、過ぎたときの流れ
  1. 1社員使った月の領収書をそろえる
  2. 2社員締め日までに申請する
  3. 3経理申請を確認し精算する
  4. 4社員締め日を過ぎても早めに申請する
  5. 5経理遅れた理由を確認し精算する

答えるときに押さえること

1締め日は法律ではなく社内の規程で決まる

経費精算の締め日を定めた法律はありません。会社ごとに、月次決算の日程に合わせて経費精算規程や経理のマニュアルで決めています。「毎月末で締めて、翌月5営業日までに申請」のような決め方がよくあります。

そのため、答えるときは自社の規程に書かれた日付をそのまま伝えます。規程に日付がなく、慣習で回っている会社もあります。その場合は経理の責任者に確認し、決まった答えを社内FAQに残しておくと、次に聞かれたときに迷いません。

2締め日が「いつ使った分」を指すのかも一緒に伝える

締め日だけを伝えると、「9月30日に使った分は9月分か10月分か」「出張は最終日で数えるのか」と追加の質問が来ます。規程で決めている基準の日付も一緒に伝えます。

基準になりやすいのは、領収書の日付、出張から戻った日、カードの利用日のどれかです。クレジットカードで払った分は、利用日と引き落とし日がずれるので質問が増えます。月をまたぐ出張も、行きと帰りで月が変わるため迷いやすいところです。いつ振り込まれるのかも聞かれやすいので、振込日もあわせて答えられるようにしておきます。

3締め日を過ぎた申請をどう扱うか決めておく

「過ぎたら一切受け付けない」と答えると、社員は立て替えた分を黙って諦めるか、翌月に日付をずらして出してきます。どちらも経理にとっては困る結果です。

遅れた分をいつまで受け付けるかと、遅れたときに上長の承認や理由の記入が要るかを決めておきます。決算期末をまたいで遅れると、経理はその費用を前の期に入れるための処理をしなければなりません。そのため、決算月だけ締め日を早める会社もあります。

社員には「過ぎてしまった分も、まずは早めに出してください」と伝えます。遅れた理由を責める返事をすると、次からは申請そのものを出さなくなりがちです。何度も遅れる社員には、問い合わせの返事とは別に、上長を通して声をかけるほうが角が立ちません。締め日を過ぎた申請が多い月があれば、締め日の案内の出し方を見直すきっかけにもなります。

4領収書を画像で保存する会社は、入力の期限にも気をつける

紙の領収書をスマートフォンなどで読み取って画像で保存し、原本を捨てる運用を、電子帳簿保存法のスキャナ保存といいます。この運用をしている会社には、税法上の入力期限があります。

国税庁の一問一答(令和8年7月)では、領収書のような書類の入力期限として2つの方法が示されています。1つは、受け取ってからおおむね7営業日以内に入力する方法です。もう1つは、事務処理の規程を定めたうえで、最長2か月の業務サイクルが過ぎたあと、おおむね7営業日以内に入力する方法です。ここでいう入力は、撮影するだけでなく、タイムスタンプを付けるか、訂正や削除の履歴が残るシステムに保存するところまでを指します。

期限を過ぎた画像はスキャナ保存の要件を満たさないので、紙の原本を保存しなければなりません。

社内の締め日がこの期限より遅いと、社員が締め日を守っていても要件から外れることがあります。スキャナ保存をしている会社は、締め日と入力期限の関係を経理の責任者に確かめておきます。

5社員への返事は、日付と遅れたときの対応の2つに絞る

問い合わせへの返事は、締め日の日付と、過ぎてしまったときにどうすればよいかの2つで足ります。規程の条文を貼るより、「10月分は11月5日まで」のように月を入れて答えるほうが伝わります。

毎月同じ質問が来るなら、締め日の数日前に全社へお知らせを出します。月末や連休の前は駆け込みの申請が増えるので、その時期だけ社内チャットの目立つ場所に締め日を掲示しておく方法もあります。

自社の規程で確認すること

会社によって答えが変わる部分です。社員に答える前に確かめてください。

  • 経費精算の締め日(毎月何日か、何営業日目か)
  • どの日付で月を分けるか(領収書の日付、出張から戻った日、カードの利用日など)
  • 締め日を過ぎた申請を受け付ける期間と、そのときに必要な承認や理由の記入
  • 決算月だけ締め日を早めるかどうか
  • 精算したお金が振り込まれる日
  • スキャナ保存をしている場合、領収書の画像を入力するまでの社内の期限

社内FAQに貼れる回答文例

【】の部分を自社の内容に書き換えて使えます。

回答文

Q. 経費精算の締め日はいつですか?

A. 経費精算は、使った月の分を【翌月◯営業日】までに【経費精算システム名】で申請してください。月は【領収書の日付】で分けます。申請した分は【翌月◯日】に振り込まれます。

締め日を過ぎてしまった分も、【使った日から◯か月以内】であれば受け付けます。その場合は備考欄に遅れた理由を書き、【上長】の承認を受けてください。【決算月の◯月】は締め日が【◯日】に早まります。

わからないことは【経理担当の連絡先】までお問い合わせください。

続けて聞かれやすいこと

答えるときに間違えやすいこと

  • 締め日が法律で決まっているかのように説明してしまう。締め日は社内の規程で決まる
  • カード払いの利用日と引き落とし日を混同して、どちらの月の分か答えがぶれる
  • スキャナ保存をしている会社で、入力期限を過ぎた領収書の紙まで捨ててしまう

出典

2026年9月14日時点で内容を確認しています。